介護の仕事をしていて、ケアマネジャーという職業を聞いたことがあるでしょう。ケアマネと呼ばれるその仕事は、勤務先によって大きく3つの仕事と役割に分かれます。
1つは、居宅介護支援事業所に勤めるケアマネジャーです。居宅介護支援事業所は、在宅介護を希望している家族や利用者の相談に対応する場所です。住み慣れた自宅での介護を望む人は非常に多く、支援認定や介護認定を行うことはケアマネジャーの大切な仕事の一つです。35名の利用者に対して1人のケアマネジャーが義務付けられているため、訪問したり対応する利用者の数は制限されていますが、一人ひとりの毎月の介護保険申請など煩雑な業務も多いです。
2つ目は、特別老人ホームなどに入所している利用者の相談を受けることです。1つ目と違う点は、利用者が在宅介護なのか施設に入居しているかです。施設での勤務では、ケアマネジャー業務以外でも仕事を受け持つことがよくあります。勤務前に仕事内容をよく確認する必要があるでしょう。
3つ目は、要支援と認定された利用者に、介護度が進まないようにケアプランを考えることです。生活支援では、病院までの付き添いや介護にならないようにするために施設や理学療法士と連携をとるなどが必要です。ここでの管轄は地域包括支援センターが担っていて、市町村が窓口です。地域一体となって、要介護への進行を防ぐためにケアマネジャーが必要になります。それ以外にも、ケアマネジャーは申請や計画書作成などのデスクワークが多い仕事です。お金や保険の点数など、細かい点も担います。